月に一度のお医者さん。

午前中の診察に備えて、寝なきゃ寝なきゃと目を閉じては、ああだめだと携帯を握って、眠ったのは3時を回ったくらいだった。

嫌でも起きられるようにカーテンを開けっぱなしで眠ったのは、いつぶりだろう。寒くて毛布を顔まで引っ張ってきたけれど、お外の光は意固地な私でさえ目覚めさせてくれるんですね。今日に限っては感謝です。

一昨日も昨日も吹雪が続いていて、今日はどうかなと窓をのぞいたら、風はないけれど雪が降ってた。

なぜだろう。車で行けばいいものを、30分以上もかけて歩いて病院へ向かった。物置にいたおやつにおはようと言って、ズキズキと痛むお腹をおさえながら、もくもくと歩いた。音楽も聴いていたけれど、頭になんて入ってこなかった。

 

お財布には充分なお金も入っていなくて、会社に提出する書類も忘れてきたことは、病院に来てから気づいた。診察のお金は間に合ったけれど、お薬が増えたから処方箋はあとからにした。うっかりしている。よっぽど他のことに気がとられているんだ。それかもうキャパシティがなくなってきている。

先生は相変わらず飄々としていた。上司から言われていた復職について相談すること、母との関係のこと、体調のこと、ぜんぶ聞いたけれど、あなたはどう思うの?と返される。私はこれがどうも苦手なのだと、最近気がついた。相談しているのに質問を投げかけられることには、私のIQ上対応できない。うーん、えーと、と考えては、つい泣いてしまう。

今日は、会社を辞めようかなと思っています、と、はっきり言えた。(私の中のはっきりという基準は低めかもしれない。)先生はそれに対して、それにしがみつく必要はないと言ってきて、ああそうなのかとも受け止めることができた。

 病院にいる間はそれはもうお腹が裂けるように痛くて、顔色が蝋人形のようだった。

何度お手洗いに行っただろう。診察の順番もお会計の順番もめちゃくちゃにしてしまって、申し訳ないなあと思った。

 

お家に帰ってからは少し眠った。眠ることでしか最近は何も見出せない。見出すものもちっぽけなのだけれど。

処方箋をもらいにいって、お買い物をして、帰ってきたのは16時頃。お買い物途中、母が知り合いの方とずっと話していた。そりゃあもう、私は落ち着きなくそわそわぐるぐるしていた。30分も歩いただろうか、漸くお喋りというものが終わって、帰られることになった。

 

帰ってからは上司と電話をして、これからのことについて少しだけ話し合った。またお話しすることにはなったのだけれど、私の気持ちをそのまま受け取ってくれたことに、感謝している。ありがとうございます。

 

他にもあるのだけれどね。頭がどうも回らなくて、ゆっくり考えられるようになったらまた書きたい。

 

 

いろいろと考えなくちゃいけないことが増えて、この体がとても不便に思える。

もっと身軽なら、私はどうだったのだろう。

いろんなひとに好かれて、助けられて、私も誰かの支えになって生きていくことができたのかな。

意識が遠のいて、別なところから操作できたらいいのにな、と思う。

間違いのない選択肢をできるだけ選び取りたかったし、最善を尽くせるように努力するよう私を誘導してみたかった。

今日は泣いてないけれど、きっと近いいつか、泣いてしまうんだろうな。

 

雪が雨に変わって、ぽたぽたと音がするようになった。

睡眠導入剤を渋々処方してもらったけれど、今日はなんとかのりきれそうだ。

 

眠りが私に力をくれますように、なんて祈る私は馬鹿なのかな。

とりあえず、お疲れさま私。