いつも、新しいシャンプーを使うときは、どきどきする。

今日から使うことになったシャンプーは、ひとり暮らしをしていたときも使っていたものだった。ほどよい柑橘とハーブの香りのブレンドが好きで、何回かリピートしていた。

お風呂から上がって髪を乾かすときは、ケアワックスまで使った。あまりにも寒い場所に保管していたものだから、固まってしまって、指でとるのも一苦労だった。今まではねていた毛先がふんわりと潤いをまとって、ゆっくりと胸元に落ちた。

 

市役所には今日も行かなかった。本当に、行かなくてはいけないから、こんな風に夜にグズグズしていてもしようがない。

市役所の正面入り口からすぐに、地元の知り合いがいることが本当いや。次に嫌なのは福祉課から、間違えて他人の個人情報が書かれた書類を送られてきたことがある。それを思い出すと、私の通っている病院やお薬は知らない誰かが知っているんだろうなあ、と落ち込むこと。

役場とか公務員の方が嫌いなわけじゃないけれど、目につくことが本当に多い。ビデオ会議なのか知らないけれど、イヤホンをしながらじっとこちらを見てくる職員。すごく忙しいときに申し訳ないなと思いながら話しかけると、本当にイラッとした顔をして事務処理を行う職員。私が何か悪いことしたのかなあ、と毎回考えるけど、思い当たらない。何か粗相をしていたのなら、申し訳ないなあと思う。

 

私はまだ"確定申告"もしたことがない。勤め先がやっていてくれたし、年末調整とか、いろいろ。もうわからないことだらけ。

しかも手帳が届かなければ、"私、障がい者です!"と表すものもないし、それによっては控除がどうのとかあるらしいから、どうしたらいいのかわからない。

わからないことだから調べようとすると、今度は頭がついていかなくなる。都合よく疲れるという仕組みなのか。もうすこしひとの目を考えた頭の作りにしてほしかった。

 

病院も就労支援センターも、ハローワークにも、手帳が届いたら来てくださいねと言われている。すごいなあ。文字に起こしただけで行きたくなくなった。

手帳って、どんなだろう。

私、これからどうなるんだろう。

漠然とした不安が続くのは、病気だからなのか、気質なのか。

 

ここ数日、ことばがグサリと刺さったまま抜けないことがしばしばある。一昨日と昨日は、母親とそのパートナーを頭の中で刺し殺した。

いつ、包丁を握ったらいいんだろう。私は私が死んでも、こいつらがのさばって生きていることを、許せるのか。

私が殺さなくても、いつかときがきたら、神様が殺してくれるんだろうな。神道だから、お祝いだね。

 

頭の中がシリアルキラーすぎて怖い。どうせ実行なんてしないのだから、ただのキチガイだと思われるんだろうけど。

私はもっと前、眠くなかったら母親を殺そうとしたことなんて何回もあったよ。眠ったら、いい母親になっているんだって、信じていた時期もあったからかな、しなかったけど。

いい母親になんてならなくて良かった。ただ可哀想なはるかちゃんって、親戚に言われるのいちばん辛かったなあ。よくもまあ言えたよなとは思うけど。

可哀想なら守ってくれてもよかったんじゃないのかな。